今日の保健指導 ー 「続かないんです」が多い方

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こんにちは!保健師ひかりです。

 

今日の保健指導では、検査データが良くないことは分かっているし、やるべきことも分かっている。そして生活習慣の改善もできないわけではないけど、「続かないんです」「意志が弱くて」「ダメなところだなと思います」と自信なさげにお話しされる方がいらっしゃいました。

「続かない」は多くの方が経験する、減量や検査データの改善であったり、メンタルを整えていくための過程での「壁」のようなものだと感じます。

 

ただ、これを「壁」と捉えずすいすいと越えていってしまうこともできる方が少数派ですがいらっしゃるんですよね。

その違いについて、記事にしてみたいと思います!

 

まず、一般的には、何か始めようと思った時の最初の一歩のハードルを越えるのに一番エネルギーを使うと言われていることが多いようです。

皆さんも経験があるのではないでしょうか?

  やり始めるまでがめんどくさい感じ。

  やり始めてしまえば、思っていたほど大変ではない感じ。

 

「続かない」と仰られる方の場合、最初の一歩はクリアしているようですが、「続けてこそ」という認識が強いように感じます。

なので、取り組みがいったん中断してしまうと、再開することがまた「最初の一歩」のような感覚で、気が重くなってしまうのではないかと推測しています。

 

確かに、生活習慣の改善は、継続してこそじわじわと効果が表れるものではありますし、面談させていただく側としても強調してしまいがちな部分です。

 

でも、きっちり毎日、毎週、毎月できなくても、全くやらないよりは遥かに良いんです!!

ここで、「継続できない自分」として罪悪感を感じてしまうほど、次の再開への一歩が重く感じてしまうんですよね( ;∀;)

 

面談していて、同じ「続かない」状況でも、「あー、そういえばやってなかったですね。またやりまーす!」と、すごく軽く捉えることができる方もいらっしゃります。

同じ状況でも、自分の「認識の仕方」次第で気分が変わってきます。

 

面談させていただいた方へは、「続かないことは誰にでもあることですよ。続かない、ということは一旦は取り組みができていらっしゃるということなので、自信を持ってくださいね。断続的だとしても、もっと長い視点で見れば継続しているということになってきますよ!」とお話しさせていただきました。

あとは併せて、習慣化するコツとして、すでにある生活習慣とセットにする(昼休みに散歩する、お風呂の前に運動する、等)といった内容もお伝えしました。

 

対象者様は「なるほど!」といったところまではいかなかったものの(笑)、「うーん」といった感じでお取り組みをする上で大切になることを考えるきっかけにはなったかな?という感じでした。

 

面談をしていて思うのは、効果の出る内容をアドバイスすることだけでなく、それをいかに取り組みやすく、習慣化しやすくしていくかのコツをお伝えすることも重要な部分であるということです。

 

続けるためのこつは、私が紹介した内容以外にも、いろんな方法があると思います。

「続かない」ことで悩んでいらっしゃる方がいれば、専門職の方とお話しする際には、やるべき内容だけでなく、続けるこつについても尋ねてみていただくと新たなヒントが得られるかもしれませんね!

 

 

もっと掘り下げると「続かない」と「一旦やった」は同じ状況を表しますが、前者のネガティブな表現で捉えてしまうという方は、心の不調も抱えていないか気になるところです。

こういった少しのネガティブな表現が積み重なると、自分が自分をどう思うか「セルフイメージ」といったものが低くなってしまいますので、心や身体への不調につながってしまうことが考えられるのです。

 

身体の健康だけでなく、心の健康のお話も記事にしていけたらと思います!

 

お読みいただきありがとうございました(^^)