今日の保健指導 ー お酒の飲みすぎはダメだとわかっていても、止められない方

今日はストロングゼロで飲み会の写真

 

こんにちは!保健師ひかりです。

前回記事の続きで、野菜ジュースや果物ジュースについて詳しく書くと予告していましたが、今日保健指導のお仕事を通して感じたことがあったので先にこちらを記事にしたいと思います。

kenkou-soudanshitsu.hatenablog.jp

 

 

今日面談した方は、食事習慣の極端な乱れはなく、テレワークになり通勤など活動量が減ったことをきっかけに、週末を中心に積極的に運動習慣を取り入れていらっしゃる方でした。

 

なんと1年間で5㎏程度の減量に成功!!

検査データも、特定保健指導でチェックする血圧・脂質・血糖のほとんどの項目で改善がみられているという素晴らしい状況でいらっしゃりました。

ご自身で自分の健康を管理していく力を、しっかりお持ちの方です。

 

ですが・・・

肝臓に関する数値は例年要受診レベルで、今年はさらに悪化気味。

肝臓についての受診歴や、お酒についてお話を伺うと、なんとなく言葉少な目に。

 

 

きっと、お酒の飲みすぎは良くないと重々理解していらっしゃるんでしょうね。

健診で肝機能のデータがよくなければ、職場の保健師や看護師、産業医であったり、受診先の病院の医師であったり、家族であったり、何度も何度も

「肝機能が悪いので、お酒の飲みすぎはやめましょう」といった話を聞くことになると思います。

 

それが毎年毎年・・・。

 

頭で理解していても行動が伴わないというのは、想像以上にストレスになりますし、「ダメな自分」として自尊心の低下にもつながります。

さらに周りからも繰り返し「分かっているけど止められないこと」を注意されるのは、弱ったメンタルにさらに追い打ちをかけます。

 

結果、そのストレス解消のためにダメと分かっているお酒に頼るという悪循環へ・・・

 

 

これはお酒に関してだけでなく、「食べすぎ」という形でもよくありますね。

あと最近多いのは日中コーヒーをたくさん飲まないと仕事がはかどらないというカフェイン断ちができないパターンも。

 

かく言う私も、だいぶ落ち着いてきていますが甘いもの中毒です(;^ω^)

 

 

今日お話しさせていただいた方への指導としては、お酒の飲みすぎがなぜ体に良くないのか、肝機能が悪いとどういうことが起こるのか、といった教育的な内容は省き、

「私も甘いものが大好きで止められないんです。でも自分で甘さ控えめのお菓子を作ったりして少しずつ控えるように頑張っていますよ。そうすると市販のお菓子を食べたときにすごく甘くてびっくりするんです。お酒もすぐに止めるのが難しければ、まずはアルコール度数の低いものを選ぶところから始めてみませんか?」

とお伝えしました!

かなり度数の強いものを飲まれているとのことでしたので。

 

すると、お話しさせていただいたお相手の表情が少し緩まれました(^^)

「保健指導でまたお酒の事言われるんだろうな・・・」と憂鬱な気持ちで今日を迎えられていたのかもしれませんね。

 

 

そもそも飲食に依存的になってしまう場合には、メンタルに問題があることが多いと思います。

本人がはっきり自覚できるようなストレスの場合もあれば、無自覚にストレスをため込み続けているケースもかなりあるように思います。

 

心理学的な話になりますが、認知・行動パターンであったり、人生観、自分軸と他人軸のバランスであったり。

 

特定保健指導の範疇ではこういったお話を十分にできる時間がないのがもどかしいところです。

私がこのブログをはじめて、個人で健康相談をやりたいと思い至ったのは、ここなんです!!

減量して検査データを改善することばかりに着目せず、まずは心を健康にして、その方が自然とご自身の健康を管理できるような状態へ変化するお手伝いがしたいと思っています。

 

今日お話しさせていただいた方も、これから少しずつアルコール量を控えることと並行して、お酒以外の楽しみを見つけたり、日常生活でどんなことにストレスを感じているか振り返りをしてみたりして、ご自身で自分を労わる習慣をつくっていただければいいなと、心から応援しています。

 

今後も保健指導をさせていただく中での気づきや、健康に関する情報などたくさんお伝えしていきたいと思います!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました☆